過激純愛

98 名前: ドキュソ兄@94 ◆DQN/H2Gc 投稿日: 02/09/18 16:21 ID:???

【夏の最後の二人旅編 〜涙と手と唇と/8.29日記】

 後ろ抱きにする両腕に力を込めると、妹の温もりが胸にじんわりと伝わって
きた。それは何よりも心地良い安心感があって、くすぐったいぐらいに甘く、
壊れそうなぐらい柔らかい温かさだ。触れれば斬れそうな険しさや、闘争心に
満ちた野性味など、ごつごつした男らしさを無力化してしまう純真無垢な優し
い柔らかさだ。この温かさにいつまでも甘えていたい。
(ああ、これが“かけがえのない”って事か・・)と気付かされた。
「○○、大好きだよ」と、思わず口に出た。
「わたしも・・大好きです」と、いつものように返してくれる妹。
「違うんだ。ただの大好きじゃなくて、本当に心から○○が好きなんだ」
今、この胸で感じてる妹への想いをどうにもうまく言葉に出来ない自分がもど
かしくて、とにかく一生懸命に心を込めて言い直した。
「ちゃんと伝わってますよ、お兄ちゃんの“好き”っていう気持ち」
「ほ、本当?」
「本当です。だって、わたし本当に幸せな気持ちになるんです。お兄ちゃんが
“好き”とか“愛してる”って言ってくれると」
妹は、抱きしめている俺の腕をさすりながら、そう言ってくれた。
「じゃあ、何度でも言うよ!気持ちの数の分だけ言ってたらキリがないけど」
今この時間が永遠に続くという保証があるなら、実際に飽きるほど言って言っ
て言い続けるに違いない。
「一回だけでも幸せです。ふわふわになって、飛んでっちゃいそうです」
「俺はお前に“好き”って言われると、胸がキューーーンってなっちゃうよ」
「わあ、そんな風に感じてくれてるんですかあ・・うれしいなあ」
子供がするしぐさのように、妹は立てた膝をぱたぱたと動かした。


簡単な“好き”の一言で、こんなにも喜んでもらえるなら、何度でも言って
あげたいと思った。
「うん、もうお前が大好きでどうしようもないよ。負けたよ」
「えへへ・・どうしよう、幸せ過ぎて溶けちゃいそうです・・」
「どうしようって・・じゃあ、たくさんキスしてくれ。お前にキスしてもらい
たくて、もう死んじゃいそうだよ・・」
妹は返事をせず、もぞもぞとこちら向きに姿勢を変えた。
「じゃあ、いきます」と言うと、首に両腕を絡め、唇に軽くキスを一回・・
「大好きです・・」とつぶやくように言って、また一回・・
「すごく好きです・・」と言って、また一回・・
「わたしは、全部まるごとお兄ちゃんのものです・・」と言って、今度は少し
長いキスをしてきた。
「愛してるよ、○○・・。お前の全部、もらうよ・・」と俺。
「全部あげちゃいます・・」と言い、またキスを続けた。
俺は、腕をこれでもかというほど伸ばして、妹を包み込むように抱きしめ、妹
と俺の間に1ミリたりとも隙間が空くのを嫌った。
「お前を誰にも渡さないよ・・全部俺のもんだよ・・愛してるよ・・」
「誰にもあげません。全部お兄ちゃんのものです・・わたしも愛してます・・」
お互いが、顔と言わず、首と言わず、キス出来る所のすべてにキスをし合った。
そして、また唇はお互いの唇を求め合い、舌をからめた。
「はぁ・・お兄ちゃん、好き・・好き、好き、好き、好きっ、大好きです・・」
そう言って、妹はもっと激しくキスをしてきた。
「俺も、全部お前のものだよ・・」
「わあ、それ言ってもらいたかったんです。ずっと・・」
そう言うと、妹はさらにむさぼるような激しいキスをしてきた。


Tシャツの胸に、何かが垂れた気がした。
 気がつけば、妹はぽろぽろと涙をこぼしながらキスをしていた。
『どうしたの?』と聞こうと思ったが、やめた。こぼれ出る涙の雫を唇で吸い、
両目のまぶたにキスをし、涙の跡を指で拭ってあげた。そして最後の仕上げに
『もう泣かないで・・』と心の中で願いを込めながら、妹のおでこに長いキス
をした。
 でも、おまじないのキスは効かなかった。
「えへ・・おかしいなあ・・また涙が出てきちゃいました・・・」と言い、妹
はまた両目からぽろぽろと涙をこぼし始めた。
 俺は、妹を抱き寄せて頬をつけ、耳元でささやくように
「もう大丈夫・・もう大丈夫だよ・・・」と言ってあげた。子供をあやすよう
に、背中をぽん、ぽん、と優しく叩きながら妹を落ち着かせる。
「うん、大丈夫です・・幸せ過ぎて泣いちゃったんです」と、泣き笑いの声。
「泣かないでもいいけど・・泣いてもいいよ。俺の前では・・」
 今まであまり涙を見せた事がなかった妹が、最近よく泣くようになった。昔
はあまり笑いもしなかったのだが、泣かない事の方が心配だった。
「人に涙を見せるのは、悪い事でも恥ずかしい事でもないんだからさ」
「うん・・はい」
「だってさ、涙を流すぐらい本気って事は、いい事じゃん。な?」
「うん、はい。でも・・もう大丈夫です」
涙をごしごしと手の甲で拭い、えへへとばつが悪そうに笑う妹。
「大丈夫ならいいけど、もしよかったら訳も話してくれよな。俺にだけは」
「あ、うん・・訳は・・お兄ちゃんが好きで好きでたまらなくなっちゃって、
そしたら泣いてしまいました・・」
「そっか・・ありがと。俺も○○が好きで好きでたまらないよ、本当に・・」
そう言って、妹に“大好き”な気持ちを込めてキスをした。妹の一途過ぎるほ
どの気持ちに、めちゃくちゃ感動していた。


しばらく黙ってから、妹が本当の気持ちを打ち明けてくれた。
「わたし、お兄ちゃんが大好きだけど、好きなだけで何も出来ないです・・。
それが、たまに悲しくて、独りで泣いたりする時もあります・・」
 俺が妹を遊びに連れて行ったり、先々の事を考えたり、時には守ったりと、
色々としてくれているのに、自分には俺に返せる事が何もないと悩んでいたと
言う妹。健気でいじらしい、本当に妹らしい考え方だと思った。
「お兄ちゃんは怒るかもしれないけど、わたしはいつか飽きられてしまうんじ
ゃないかって・・不安なんです」
 だから、俺が望むままに抱かれたり、出来る事を一生懸命にしてきたと言う。
でも、いつか身体も飽きられてしまったら、もう出来る事が何もなくなってし
まうかと思うと、とても不安だった・・と。
「いっぱい、いっぱい好きでいるから・・何でもしますから・・」
震える声で、また熱い涙をぽろぽろとこぼして、嗚咽する妹・・。
 『捨てないで』という、妹の必死の気持ちが痛いほど伝わってきて、たまら
なく切ない。そして『なんて馬鹿なんだ・・』といじらしく思った。
「どれだけ“好き”って言ったら、お前が不安がらずにいられるかなあ・・。
俺は、お前が俺を好きでいてくれるだけで、充分にうれしいよ。本当だよ」
 妹が正直に思っている事を打ち明けてくれたので、俺も日頃から思っている
事を打ち明けてみた。
「お前の全部が大好きだけど、一番好きなのは手かなあ・・」
 妹の手は水仕事が多い割に、きちんと手入れされてすべすべとしているが、
「ほら、包丁の傷とか火傷とかの跡があるだろ?ここにも・・ここにも・・」
と、妹の手を取って眺める。
「わたしはそそっかしいから・・」と、自分に自信無さげな妹。
「そうじゃないよ。こんなに一生懸命に、色々してくれてる証拠じゃないか。
一年や二年じゃなくて、もう十年以上も尽くしてくれた大事な手だよ」
「えー、そうなのかなあ・・?」と、まだ自分のすごさに気付いていない妹。
「そうだよ。だから、この手が一番好きなんだよ」
そう言って、妹の手を撫でた。か細くて小さいけど、働き者の手だと思う。


自分の手を天井の照明にかざしてみた。妹が俺の手を眺める。
「俺の手は・・人を殴ったり、物を盗んだり・・ろくな事をしてこなかった手
だよ。俺の手はあんまり価値がない手だけど、お前の手は宝物だよ」
 実際、俺が自分の悪事を反省する時は、この手を見つめる事が多い。俺の手
の傷跡は、ほとんどが悪い事をして付いた傷ばかりだからだ。
「だけど・・わたしを守ってくれたり、頭を撫でてくれたりします。わたしに
は、大切な手です。価値がない手じゃないと思います」
 うれしかった・・今度は俺が泣きそうなぐらい。
 俺は妹の頭を撫でながら、
「まあ、俺の手はともかく。俺はお前がいなくちゃ生きていけないよ。お前が
気付いていないだけで、“何も尽くしてない”どころか、俺はお前に尽くされ
まくってるんだ。“身体だけ”なんて悲しい事言わないでくれよな?」
「うん・・でも・・」
「“でも”じゃなくて、自信持ってくれよ。お前ほど俺を愛してくれてる人は、
世界中探してもどこにもいないよ。俺は、もうお前じゃなきゃ嫌だよ」
「わあ・・うれしいです。幸せだなあ・・」
ようやく妹が笑ってくれた。
 でも、妹にそんな思いをさせていた事を知らなかったなんて、俺は全然気付
けないでいた。もうこんな事で悲しませないようにしようと深く反省をして、
これからも妹をもっともっと大切にしてあげようと強く心に誓った。
「じゃあ、もっとたくさんキスしてくれよ。お前のキス、大好きだよ」
「わたしも、お兄ちゃんのキス、大好きです・・」
 しんみりした気分が消え、また明るい雰囲気に戻った。たった今、新しく築
かれたばかりの絆を祝うように、何度も何度もキスを重ね、笑顔で愛の言葉を
交わし合った。
「お兄ちゃーん、大好きっ。わたし、愛されちゃってます・・幸せだなあ」
きらきらと輝く妹の瞳が本当に幸せそうに見えた。いつまでも、この笑顔が見
られるように頑張って生きようと思った。


時計を見たら、もう三十分ほどすると食事が運ばれてくる時間だった。
「あ、せっかく個室に露天風呂があるんだから、ちょっと入ろうぜ」
「あ、そうですね!もったいないです」
“もったいない”と思ってしまう、その庶民的な所が妹らしくて微笑ましい。
 障子と窓を開けると、夏の終わりの匂いがした。
 草木や庭造りのことはよく知らないが、ぬれ縁から見る庭と露天風呂から見
る庭は、微妙に景色が異なって見えた気がした。そよ風に青葉を揺らす木々の
様子が、どことなく過ぎ行く夏の寂しさのようなものを匂わせていた。きっと、
秋冬になったら、もっとわびさびを感じさせる庭になるに違いない。
「わあ、綺麗なお庭だなあ・・」
湯舟に半身を沈め、薄らと夕暮れ掛かった庭の景色に見とれる妹。
 日頃から家の庭の手入れもする妹は、散歩中もよそ様の家の庭を気にする。
草木や、そこに息づく小さな虫たちを愛でる一面を持っている。
「本当だね・・」
俺自身は庭の事はよく分からないけれど、うれしそうに庭を眺め回す妹の顔を
見ていると、連れてきてよかったなとうれしくなった。
 妹は、庭石や砂利、草木の配置の事なんかを楽しそうに語った。
「きれいにし過ぎてもいけないんです。葉っぱの何枚かが落ちてるぐらいが、
風情があってちょうどいいそうです」
「へえ・・そうなんだー」
 本当ならファッションや音楽など、流行を気にするような年頃だと思うのだ
が、家の事で時間の大半を費やす生活をしている妹は、意外な事に詳しかった
りする。俺は、妹のそんな物知りな所を尊敬している。
「あの・・もうちょっとくっついてもいいですか・・?」
「うん、おいで」
妹は俺の左腕を取り、寄り添うようにくっついてきた。


ほんの一分ばかしの沈黙があった。
 まだどこかで蝉が鳴いている。夏の終わりの風がちょっと強く吹いて草木を
そよがせ、潮騒のような爽やかな音を奏でた。
「あの・・キスしていいですか・・?」
「うん」
 寄り添った時につかんだ腕を離すか離すまいか、ちょっと迷うようにして、
結局つかんだままひょいと首を伸ばすようにし、妹は唇を重ねてきた。
「お兄ちゃん、さっきはありがとう」
どうやら、お礼のキスだったらしい。
「どういたしまして、って言うほどの事じゃないけど・・」と返すと、妹は静
かに小さく二、三度ほど首を横に振った。
「そんな事ないです。もっとお兄ちゃんが好きになっちゃいました」
そう言って、また唇を重ねてくる妹。
「あの・・どうしたらお兄ちゃんはもっと喜んでくれますか?」
「ん?どうしたらって何が?」
「お兄ちゃんは、いつもわたしをびっくりさせてくれるような事をしてくれた
り、優しい事を言ってくれたりします。わたしも、そうしたいです」
「んー、そうだなあ・・・喜ぶ事・・」
「何でも言ってください」
 俺は、ちょっと考えてから、ひとつひとつゆっくり言った。
「今まで通り・・いつも側にいてくれて、今まで通り・・好きでいてくれて、
キスしてくれたり、たまには甘えさせてくれたり・・かな?」
「えー、もっとたくさん色んな事をしてあげたいです・・」
 本当は、こういう事を相手に聞くものじゃないと思うが、恋愛馴れしていな
い妹のこういう不器用な率直さが可愛らしく感じた。


妹に、もっと何かをしたいという顔をして見つめられ、少し困惑していた。
実際、俺は妹に尽くされていると思っているので、今のままで大満足している。
でも妹は、俺が何かを言ってくれると期待しているようだ。
「うーん・・」
「何かないですか?何でもいいです」
妹は、すごく返事に期待している。
「じゃあ・・」と、俺は言いかけ、妹の腰に手を回して抱き寄せ、ひざの上に
座らせて抱いた。
「じゃあ、今たくさんキスしてほしい」
「あ、はい!」
根っから苦労症なのか、妹は何か言ってもらえてうれしそうな顔をした。
 一度、軽く俺に抱きつくと、首に手を回して言った・・
「じゃあ、いきます・・恥ずかしいから目を閉じててください」
言われるままに、俺は目を閉じた。
 が、くっついていた妹の身体が離れたので、ふと目を開けてしまった。
「あ、駄目です・・!」
妹は身体に巻いていたタオルを外していたのだが、恥ずかしそうに小さな胸を
腕で隠した。ぱしゃっと湯の音が弾けた。
「ごめん、ごめん。じゃあ閉じてるよ・・」
「あ、でも・・お兄ちゃんが見たいなら、ちょっとだけ見てもいいです・・」
俺を喜ばそうという目的を思い出したのか、恥ずかしそうにそう言った。
「じゃあ、せっかくだからちょっと目を開けるよ?」
「え、あ、はい。あ、じゃあ・・どうぞ・・」
 目を開けると、逆光の中に妹がいた。


タオルを取った妹の裸は、もう十何年も見てきたいつもの裸だが、なぜだか
今日はとても綺麗に見えた。折れそうに細い首、申し訳程度にしかない小さな
ふたつの胸の膨らみ、子供のように細い腰、湯の中に揺れる小さな黒い茂み。
 恥ずかしそうにうつむいて目を逸らし、みぞおちの前で手をもじもじさせ、
俺を跨ぐように膝で立っていた。へその辺りを揺ら揺らと水面が揺れる。
「綺麗だよ・・お世辞じゃなくて・・・」
「は・・恥ずかしいです・・」
 妹はまた胸を腕で隠し、そそくさと湯の中に沈んだ。ちゃぷんと音がした。
「ううん、本当に綺麗だと思う。○○は綺麗だよ・・」
「は・・恥ずかしいです・・」
さっきと同じ言葉を繰り返した。
 そして・・
「キス・・します」と言って膝を進め、覆い被さるように密着してきた。
 最初は、俺がさっき妹をなだめる時にしたように、額へのキスだった。それ
はくすぐったいような、妹の温かい唇の感触だった。何か想いを込めているの
か、妹の母性に満ちた優しさが伝わってくるようなキスに感じた。
 妹の股間の毛の感触が、腹の辺りに感じる。
 そして、俺はそっと目を閉じた・・・。
 音を立てずにそっと額から唇が離れ、左目のまぶたに柔らかい温かさがそっ
と触れた。目の窪みを一周するように、生温かい舌がうごめいた。まつ毛が妹
の唾液で濡れ、一本一本がくっつく感触があった。そして、同じように右目に
もキスをされた。
「お兄ちゃん、大好き・・たくさん愛してます・・」ぽつりと妹が言った。
 そして、右、左と両方の頬に唇をつけ、鼻の頭にも軽くキスをしてくれた。
俺は、唇に妹の唇が重なる瞬間が待ち遠しく感じた。


一瞬、間を置いてから、触れるか触れないか・・ちょうど風が肌を撫でるよ
うにそっと・・唇の先に妹の唇が触れた気がした。
 俺は顎を上げて妹の唇を求めたが、そこに唇はなかった。
 思わず閉じていたまぶたを開こうとした時・・妹の吐息を唇に感じ、そっと
そっと氷がゆっくりと溶けていくように唇が重なってきた。心臓から、燃える
ような熱さが胸いっぱいに広がり、心の中で一言つぶやいた・・
(ああ・・・)と。
 今まで何度となく、数え切れないほどのキスをしてきた。でも、俺はこの唇
が一番好きだと思った。妹のキスが大好きだ。
「この・・唇じゃなくちゃ・・もう嫌だ・・・」
 化粧をしなくとも薄紅をさしたような、ほのかに紅い唇。厚くも薄くもない
普通の唇だけど、いつも透明なベールが掛かっているように潤いの光りをたた
えている印象がある。
「もう・・誰ともキスしません・・お兄ちゃんにあげます・・」
妹は、そう答えてくれた。
 俺の顔という顔いたる所にキスを浴びせ、妹の唇はまた俺の唇に戻ってきた。
「もらって・・ください・・ね」
キスをしながら、唇を離さずそう言う妹。
「うん・・ちょうだい。この唇・・大好きだよ・・」
俺がそう答える間、俺の唇を妹の舌がぺろぺろと舐める・・可愛らしくもあり、
少しエロチックにも感じた。
「じゃあ、もらってください・・」
「うん、もらう・・ありがとう・・」
「お兄ちゃんのは、わたしにください・・」
「うん、あげるよ・・」
 そんな会話をしながら、夢中でお互いの唇を幾度も幾度も愛で合った・・。


甘いひと時だった。
「お夕飯をお持ちしましたー」という、少々無遠慮な年輩女性の声が響いた。
 キスをしながら、二人でくすくすと笑い合った。
「はーい」と妹。
「庭のお風呂にいまーす。今、戻りまーす!」と俺。
 妹が俺の首に両腕を回して、胸にもたれ掛かる。
「わたし、幸せです・・」
「俺も、幸せだよ・・」
 部屋でお膳を並べている音が聞こえてくる。
「お風呂、上がりますか?」
「うん・・でも・・・」
湯の中の黒い陰の辺りに目線を移す・・妹も見る・・。
「あ・・ちょっとすごい事になっちゃってますね・・」と、妹が笑う。
「かなり興奮したからな・・ふっふっふ」
「あ・・わたしも・・お湯を汚しちゃったみたいです・・」
妹も、自分のあそこを触って確かめていた。
「くそー、食事がまだだったら・・・」
「えーん・・」
 残念だったが、挿入準備OKの状態のまま何もせずに風呂を上がった。
 素っ裸で無邪気に笑い合う自分達に、ベランダでじゃれ合った裸の少年少女
時代の懐かしい思い出が重なった。
「食事が終わったらさ、また入ろうな」と言いながら、妹の身体を拭く。
「また、たくさんキスしたいです・・」
万歳の姿勢で俺に身体を拭いてもらいながら、妹が言った。
 俺は、返事の代わりにキスで答え、妹に浴衣を羽織らせてあげた。
 空は、濃い藍色と鮮やかな茜色とで、半々に塗り分けられていた。




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