ドキュソ兄氏の帰還をひたすら待ち続けるスレ

656 名前: ドキュソ兄@94 ◆DQN/H2Gc 投稿日: 02/08/31 00:10 ID:???
【夏の最後の二人旅編 〜前日/8.28日記】

 前日になって、少し気分がそわそわしてきた。
何ごともなければ、明日は妹と湯河原温泉で一泊の旅行をする予定だ。
親父がよほど強く出てこない限り、予定通りに二人旅へ出かけるつもりだ。
妹は夏休みの宿題を終わらせるために、友達の家に一泊するという話になって
いる。俺は外泊について親父の許可を必要としないが、とりあえず報告はした。
うまい具合に、明日は親父も夜中まで仕事をする予定だと聞いた。

「お兄ちゃん、わたしもう今から出掛けたい気分です」
いつにも増して、妹の表情は活き活きとしていた。
 普段やる事のテンポが遅い妹が、すでに旅行の準備が終わっているという。
よほど旅行を楽しみにしているに違いない。
「お兄ちゃんと服装を合わせたいです」と、妹がデレデレした顔で言う。
「合わせるったって、旅行ってのはラフで地味な服を着るもんだろ」
 実は湯河原がどんな所だか、ほとんど知らない。派手過ぎず、地味過ぎず
といった服を選んでおけば間違いはないだろう。
「わたし、温泉に行くの初めてです。楽しみだなあ」
「その顔、もう湯河原に飛んでるだろ・・」
「あ、飛んでました。行った事ないですけど。えへへ」
 ちょっと張り切り気味の妹は、ついでに俺の荷物もまとめてくれた上に、
着替えの服も選んで詰めてくれた。


湯河原を調べてみた。
 妹があんまりにも楽しみにしてる様子なので、つまらない思いをさせては
可哀相と思い、旅のルートを考えておこうと思ったからだ。
 妹を横抱きに膝の上に乗せて、インターネットで下見旅行に出掛けたが、
「古い情報ばっかりだ・・。インターネットって、案外役に立たないな」
「別に、わたしはお兄ちゃんと一緒に旅行に行けるだけでいいです」
 肩に頭をちょこんと乗せて、遠慮がちにちょっと抱き着く妹。可愛いので、
頭をよしよしと撫でてあげる。
「うーん・・じゃあ、湯河原に行く前に、横浜とか寄ってみる?」
「わあ、大人なデートですね。行ってみたいです」
「大人なデートっていっても、みなとみらいと中華街とかだぞ?」
「んー、どっちも行った事ありません」
 さっそく横浜もインターネットで検索してみた。
「どっちにしても、よく分かんねーな」
「でも、すごく楽しみです。早く明日になんないかなー」
うれしそうに上を見るのではなく、恥ずかしそうに下を見るのが妹らしい。
 そっとこめかみ辺りにキスをする。兄妹のスキンシップのキスだった。
そして、顔を上げた妹と目が合い、今度は恋人としてのキスをした。柔らか
な唇が俺の上唇を優しく包んで、一瞬だけ軽く吸われた。俺も妹の下唇を軽
く吸った。小さなキスの音を立て、ゆっくりゆっくり顔を離した。
「好き・・。お兄ちゃんが大好きです」
首に隠れるようにして小声でつぶやいた妹の吐息に、少し鳥肌が立った。
「俺も好きだよ。愛してるよ・・」
妹の頭に、頭を擦り寄せるようにして、俺も呟くように答えた。
 明日も静かな宿で、こんな時間を過ごしたいと思った・・。


言葉もなく、手と手を握り合い、長い時間をキスして過ごした。
時計の音、パソコンのファンの音、イスの軋む音、そして二人のキスの音。
何度重ね合っても一瞬で物足りなくなって、またお互いが唇を求めてしまう。
唇と唇で全てを語り合おうとするがごとく、吸ったり、噛んだり、舐めたり、
いろいろな“言葉”で妹の唇に愛を伝えようとした。
「ずっとキスしていたいね」
「明日もたくさんキスしたいです」
三十分振りの言葉は、微かに唇をつけたままの囁きだった。
「俺もそう思った・・たくさんしたいって」
「一日中、一晩中、ずっとお兄ちゃんとくっついていたいです」
「ずっとお前を抱きしめていたいよ・・」
「いっそ、溶けてひとつになっちゃえばいいです・・」
 明日、誰もいない空間で誰にも知られる事なく抱き合える喜びを待切れず、
フライング気味な気持ちを素直にぶつけ合った。
「今が明日だったらいいのにな・・」
「頭がおかしくなっちゃいそうです・・」
 今が明日でない残念さ、明日でないから存分に愛し合えないもどかしさに
身悶えしながら、どちらからともなくきつく抱き合った。
「ちょっと頭冷やそっか!」
「賛成です・・えへへ」
 ギュッギュッと二度ほど強く力を込めて抱きしめ合い、やっと唇と身体を
離した。そうでもしなくては、とりとめないもどかしい思いに身を焦がし、
そのままどこかへ堕ちてしまいそうな気がしたからだ。おそらく、妹も同じ
気持ちだったろうと思う。
「あ、アイスがあります。わたし、取ってきますね」
「さんきゅー」
 階段をトントンと下りて行く妹の足音で、一階のリビングにいる親父の事
を思い出した。同時に、一階に親父がいても段々と遠慮をしなくなってきて
いる自分達の不用心さに気付かされた。


あまりにも普通の恋愛のようにしているので、ついつい忘れがちになって
いるが、世間的には認め難い行ないをしているのだ。
(そうだ。俺らは兄妹なんだよな・・)
 あまり考える必要がないと思ってきたが、妹に恋する気持ちが強くなるに
つれて、やはり考えざるを得ないのでは?という気持ちも膨れ上がってきて
いる。これが“血の濃さを避ける本能”の顕われなのかどうかは分からない。
ただ漠然と、心のどこかで『妹の無邪気さに応えているばかりではいけない』
と思わなくてはいけない、強迫観念的な存在を感じる時があるのだ。
(妹をこれからも愛していくなら、こいつとずっと戦うのか・・)
 純粋に一点の曇りもない気持ちで愛し続けていけば、敵を倒せるかもしれ
ない。文字にしてみると陳腐なほど大袈裟に思えるが、当の兄にしてみれば
どれほど重い事なのか想像してもらいたい。
 単なるセックスフレンド感覚で、妹と単純に性を楽しむだけなら気軽だ。
罪悪感に負けた時には、性の交わりを断つだけでいい。簡単な事だと思う。
だが、元は赤の他人同士の付き合いの恋人・・つまり普通の恋人関係ですら
愛情をもって接してきた仲の決別は辛い。実妹を愛してしまった場合、その
心の痛みは何倍になるのだろうか?
(妹は、こういう事に気付いているのだろうか?)


トントンと階段を駆け上がってくる妹の足音がして、ふと我に返った。
「抹茶とマカデミアナッツ、どっちがいいですか?」
ハーゲンダッツを両手に持って、可愛く微笑む妹。
「んじゃ、マカデミアナッツ・・んー、半分ずつ食べよう!」
「あ、はーい。わたしもマカデミアナッツ好きです。おいしいですよね」
 こんな無邪気な妹に、決して“別れ”など言えないな、と思った。それと
同時に、インセストタブーだか何だか知らないが、くだらない事を考えなく
なるぐらい愛してしまえばいいんだ、と割り切って考える事に決めた。
「あのさ、くだらない事なんだけど・・」
「ん、何ですか?」
「いつまでも、ずっと俺の事をこのまま好きでいてくれよ?」
「あ、くだらなくないじゃないですかー。ずっと好きですよー。ぶー」
言葉尻が引っ掛かって、妹はちょっと膨れっ面をした。
「ごめんごめん。でも、そういうお前の無邪気さだけが頼りなんだよ」
「んー、子供扱いしてますね?」
少しイジケながらも、ちゃんとアイスをひとさじ取って口に入れてくれる。
「そうじゃなくて、うまく言えないけど・・そうしていつも変らずに俺の
側にいてくれなくちゃ、俺はきっと駄目になっちゃうから・・」
 俺の言葉をふたくち目のアイスで遮って、
「わたしは、ずっとお兄ちゃんの側にいたいです」と妹。
 余計な事を何も考えずに、ストレートに言い切った妹に、俺はただ
「うん。ずっとお前と一緒だよな」と答えた。
 どちらからともなく重ねた唇は、アイスでひんやりとしていた。ほのか
に、バニラの香りがした甘いキスだった。


『明日は温泉です。
 すごく楽しみです。
 今、さっき一緒にいた
 時よりもお兄ちゃんが
 大好きです・ ○○ヨリ 』

 夜のおやすみのメールが届いた。
 最近、メールもだんだんと表情豊かになってきていると思った。俺だけ
が見る事の出来る妹の一面だと思うと、世界のどんなすごい賞をもらう事
よりも特別な事に思えてしまう。それぐらい嬉しい。
 だから、もう迷う事はない。たくさん妹を愛そうと思う。

《夏の最後の二人旅編 〜前日 完》


実妹と恋愛をするという事。
俺としては随分深く深く考えてみたので、前日分から書き始めました。
本当は悪い事なのかもしれないけど、この真剣さも理解して欲しいです。
それと、本を読んで“書式”というものを勉強したので、より小説らしく
読めるようになったと思います。でも、脚色して美化したくないので、今
まで通りに“あった事”と“思った事”はそのまま書いていきたいです。

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